ピサの斜塔は、ガリレオがアリストテレスの「重いものほど早く落ちる」という説を覆すために、大小二つの球を落とす実験を行ったとされる場所です(※実際の実験の有無については諸説あり、主に思考実験であったとも言われます)。この実験の背景にある「等加速度運動」の概念を発展させ、ガリレオは水平方向に投げ出された物体の運動を分析しました。
彼は、物体の運動を「水平方向」と「鉛直(垂直)方向」の二つの独立した成分に分解して考えました。
1. **水平方向**: 慣性の法則(ガリレオが先駆的に提唱)に基づき、力を受けないため速度が変わらない「等速直線運動」を行います。数式では、時刻 t における位置 x は x(t)=v0t ( v0 は初速度)と表されます。
2. **鉛直方向**: 重力という一定の力が下向きに作用し続けるため、速度が一定の割合で増加する「等加速度直線運動」を行います。時刻 t における下向きの変位 y は y(t)=21gt2 ( g は重力加速度)となります。
これら二つの式から時間 t を消去すると、 t=v0x となり、これを鉛直方向の式に代入することで、以下の二次関数が導かれます。