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恐竜化石と炭素14測定の限界
理科
18歳
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恐竜化石の年代を特定する際、骨に含まれる炭素14 (
14
C
^{14}\text{C}
14
C
) を用いた放射性炭素年代測定法が通常使われない理由として、最も適切なものを次の中から選びなさい。
ヒントをみる
炭素14の半減期が短すぎ、恐竜時代の化石では測定可能な量が残っていないため。
恐竜の骨化石は完全に石化しており、炭素原子を一切含まないため。
炭素14年代測定法は海洋生物の化石にしか適用できないため。
恐竜化石が地中で受けた熱や圧力により、炭素14の半減期が著しく変化したため。
Learning Guide
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詳細解説
放射性炭素年代測定法(炭素14法)は、考古学などで広く使われる優れた手法ですが、その適用限界は約5万〜6万年です。炭素14 (
14
C
^{14}\text{C}
14
C
) の半減期は約
5730
5730
5730
年と地質学的な時間スケールから見ると非常に短いため、これ以上の歳月が流れると、サンプル中に残る
14
C
^{14}\text{C}
14
C
の量は極めて微量になり、現在の技術では測定限界以下になってしまいます。 一方で、恐竜が生きていたのは中生代(約2億5200万年前から約6600万年前)であり、これは炭素14の半減期の数万倍から十万倍以上もの時間が経過していることを意味します。したがって、恐竜の骨に含まれていた炭素14はすでにほぼ完全に崩壊しており、測定不可能です。 このような非常に古い時代の年代決定には、より半減期の長い放射性同位体が使用されます。例えば、半減期が約12.5億年のカリウム40を用いたカリウム・アルゴン法や、半減期が約45億年のウラン238を用いたウラン・鉛法などです。これらの測定は通常、骨化石そのものではなく、化石を挟んでいる地層(火山灰層などの火成岩層)に対して行われ、間接的に化石の年代が推定されます。
学習ポイント
炭素14 (
14
C
^{14}\text{C}
14
C
) の半減期は約
5730
5730
5730
年であり、測定可能な年代の上限は約5万〜6万年前である。 • 恐竜が生息していた中生代(約2億5200万年〜6600万年前)は、炭素14の半減期に対して長すぎるため適用できない。 • 数百万年〜数億年規模の地質年代決定には、カリウム・アルゴン法やウラン・鉛法などの半減期の長い手法を用いる。 • 放射年代測定は、化石そのものだけでなく、周囲の火山灰などの火成岩層を測定することで間接的に行われることが多い。
関連知識
地質年代の決定には、地層の重なり順から前後関係を決める「相対年代」と、放射性同位体の崩壊を利用して絶対数値を求める「絶対年代(放射年代)」の2つのアプローチがあります。地学や化学では、放射性崩壊の減衰式
N
(
t
)
=
N
0
(
1
/
2
)
t
/
T
N(t) = N_0 (1/2)^{t/T}
N
(
t
)
=
N
0
(
1/2
)
t
/
T
(
T
T
T
は半減期)を用いた定量的な計算が非常に重要視されます。各同位体の特性を理解し、対象の年代スケールに合わせた適切な時計(同位体)を選ぶことが科学的アプローチの基本です。
出典
文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 地学編」\n日本地質学会 監修「地質学用語集」
参考文献・参考資料
東京大学総合研究博物館 常設展示「年代測定と地球の歴史」\n国立科学博物館「日本列島の自然と私たち」
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